「脂肪吸引をすれば確実に細くなる」「たくさん吸えば吸うほど効果が出る」──そんなイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、脂肪吸引は美容外科手術の中でも難しい手術だと言われています。
では、なぜ脂肪吸引は失敗してしまうのでしょうか?
ここでは、その理由と成功のために知っておきたいポイントを、専門的な視点から解説します。
脂肪吸引を希望される方の多くは「できるだけたくさん取ってほしい」と願います。
ある程度脂肪吸引に慣れているドクターであれば沢山吸うことは決して難しくはありません。
しかし、実際に物理的な限界まで脂肪を取り切ることは失敗の原因になります。
なぜなら、過剰に吸引してしまうと…
皮膚と筋肉が癒着して引きつれが起きる
血流障害で皮膚のダメージが起こる
表面が凹凸になり美しく仕上がらない
といったトラブルにつながるからです。
脂肪吸引の本質は「取りきる」ことではなく、しっかり細くしつつも、どこにどのくらい残すか判断することなのです。
もうひとつ、脂肪吸引が難しい理由があります。
それは手術中に最終的な仕上がりを確認できないという点です。
脂肪吸引では、まず麻酔液(テュメセント液)を注入して脂肪組織を膨らませる必要があります。
すると、表面は一時的になめらかに見えるため、ドクターが「きれいに仕上がった」と感じても、ダウンタイムが終わったあとの最終的な見た目とは異なります。
つまり、医師は“半年後の仕上がりを予測しながら”手術を進めているのです。
脂肪吸引は予測の手術です。
その予測には以下のような要素が関わります。
年齢
肌質
骨格
吸引量
そして、これらを総合的に判断するのは医師の経験とセンス。
バイブロフィット(VIBROFIT)など最新の機械を使えばリスクを減らすことはできますが、それでも「予測が外れる=仕上がりに影響する」という構造は変わりません。
では、脂肪吸引の失敗を避けるために、患者さんは何を意識すれば良いのでしょうか。
答えはシンプルです。
経験豊富な専門クリニックを選ぶこと。
症例数の多い医師であれば、さまざまな体型・肌質の患者さんを診てきており、予測の精度も高まります。
脂肪吸引を成功させたいなら、「安さ」や「手軽さ」ではなく、信頼できる経験値を重視して選ぶことが重要です。
脂肪吸引の失敗は、
「吸いすぎ」「仕上がりを術中に確認できない」「予測力不足」
といった要因から起こります。
脂肪吸引は「脂肪取り切りチャレンジ」ではなく、美しいバランスを残す手術です。
そしてその成否を分けるのは、医師の経験と予測力にほかなりません。
脂肪吸引を検討されている方は、ぜひ「経験豊富な専門クリニック」での施術を選んでください。